ビオトープ建設の計画

 

 平成7年1月17日の阪神・淡路大震災で、神戸市建設局東部建設事務所「水環境センター」は、大被害を受け復旧工事を行いました。その結果、旧本館跡地が空き地として残ったので、この地(約2,800u)にビオトープを建設し、地域の環境改善を図ることが決定しました。そこで甲南大学文学部谷口ゼミが、その基本計画を作成することになりました。
 六甲山系の自然環境と周辺の灘浜の海岸とを結び、住吉川と共存した気持ちのよい空間を創生し、そのなかで子どもから大人までが環境教育を受けられるビオトープを形成する、との考えにたっています。そして、工場地帯と遮断する森の中に、水環境センターで清浄化した処理水を活用した、池、小川、湿地帯、水遊び場、水車、ログハウスなどを設置し、ホタルも飛び交う、「水と音のビオトープ」を計画しました。
 このビオトープでは、地域の子どもたちが自然観察、水と小川のせせらぎ、鳥の歌声などを通して、環境に親しめるよう計画しています。例としては、六甲山の生態系の復元のために、六甲山の樹木、岡本の梅林、野鳥などを考えています。大人も子どもと一緒になってビオトープを維持発展させることを通じて、豊かな気持ちが持てることを体験できる場として活用していくつもりです。

ビオトープ建設予定地

 

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