『地球環境と世界市民』国際協会(IAEG)設立趣意書


<協会設立の趣旨>


  地球環境の問題が切実なものとなっているにもかかわらず、問題解決のための実践的な活動は活発ではない。一方で未来を担う現代人は利己的な傾向がみられ、他方でそれぞれの専門家は自分の専門分野に固執した研究や活動が多いのが現状である。しかし、地球環境問題は、一刻をあらそう事態になりつつあり、これらの問題解決のためには理論と実践および国際的情報を重視した、広い視野からの取り組みが必要である。私たちはまさに「世界市民」の立場から、これらの問題を広く深く考えなければならないといえるだろう。

 

<協会の目的>


  本協会の目的は、“地球環境”を「自然と生命の環境」、「社会と文化の環境」、「精神と心の環境」という三つの研究会に分けこれを横軸とし、さらに、「環境倫理(理論)」、「環境教育(実践)」、「環境情報(国際情報)」という三つの部会を縦軸として織り込みながら、地球環境の問題の解決にアプローチすることである。国家の単位を越えて、一人一人が地球人としての“世界市民”であることを自覚し、地球環境の状況についての理解を深め、各人の可能な範囲での取り組みを促進をすることを目的とする。

 

<研究会と部会>


 三つの部会を横軸に、三つの部門を縦軸にしてそれらを織り込んでいく。

 
 

a.理論部会

b.実践部会

c.情報部会

1.「自然と生命の環境」研究会

 

 ●生態系と生命の尊重

自然的現象と本質

生命的現象と本質

 

環境倫理

 

現象と本質及び各環境をシステム論的に追求した環境倫理

自然学習

自然保護

生態観察

野外教育

 

環境教育

 

持続可能な社会の実現と心豊かな世界市民を育てる環境教育

国際ネットワーク

 

日本・中国・タイ・韓国・カナダ・イギリス・オーストラリア 他

 

地域ネットワーク

 

兵庫・大阪・京都・奈良・滋賀・三重・和歌山・東京・九州・北海道 他

 

環境情報

 

ホームページの開設及び協会誌、ニュースレターの発行による情報の発信・交流

 

2.「社会と文化の環境」研究会

 ●人間関係と固有文化

 

社会的現象と本質

文化的現象と本質
地域活動

生涯学習

環境監査

3.「精神と 心 の環境」研究会

 

 ●自己実現、倫理観の育成

精神的現象と本質心的現象と本質 カウンセリング

自律訓練法

箱庭療法

宗教

<事業>

 協会は、自ら考え行動する“世界市民”の意識の向上に努め、“地球環境”を改善するために必要な研究活動や実践活動を支援する。そのために全国大会・国際シンポジウムを開催し、ホームページを開設し、協会誌・ニュースレターを発行する。

 

<キーターム>

環境アセスメント、環境監査、環境カウンセリング、環境ISO、環境マネージメント、システム論、バイオエシックス、野外活動、フィールド活動、里山・自然保全活動、ビオトープ、田植え、生態調査、水生生物の調査、奇形ザル・パンダ・渡り鳥などの調査、自然教育、学校教育、社会教育、生涯教育、資源配分の公正性、世代間倫理、医療環境、食品問題、食と農、公害、市民活動、NGO、NPO、ランド・スケープ、サウンド・スケープ、生命倫理、自己組織性、複雑系、成熟社会、民族と国家、先住民、文明と文化、伝統文化、経済活動、公開講座、心身論、エコ・サイコロジー、人生観と世界観、魂の安らぎと癒し、世代間倫理、宗教、シンポジウム、ワークショップ、国際会議、インターネット、国際交流、平和と共生、など。

 

<会員と年会費>


○会員は、運営委員会で承認された者とする。

○会員は一定の年会費を負担し、会費には協会誌代、通信費等が含まれる。