住吉川での環境学習(9月30日)
1.生き物しらべ 生き物グループは上流と下流の二手に分かれ、川に住む魚を中心とした生物を採集しました。虫取り網を使って魚を追い込む作業と、捕まえる作業に分かれてすることで多くの魚を捕まえることができました。調査の結果、捕まえた魚はほとんどがオイカワという種だとわかりました(調査後、捕まえた生物は川に帰しました)。住吉川には魚だけではなく、エビやカニもいて普段は見逃してしまう一面を見ることができたと思います。今回の調査から、住吉川にはまだまだ多くの生物がいることが分かりました。私たちはこの状態を維持することはもちろん、より生命のあふれる川にするための努力や心がけが必要だと感じました。
2.自然を詠む・描く 歌を詠むグループは、教室での散策の工程説明の後、住吉川に行きました。住吉川の自然を見ながら歩いて、気に入った景色の絵を描きました。人なつこい小学生たちは川の強い陽射しにも負けず、動植物の発見をその都度伝えてくれました。見たもの、ひかれたものを個々にスケッチ、メモし、教室に持ち帰えりました。昼食後に彩色、詩などを書きました。常に他人の動向を気にする子どもたちに「自分の思うままをかく」、「個性を尊重する大切さ」が伝わったようで、彼らの作品に表れたはつらつさには大いに感化されました。
3.水質調査 水質調査グループは小、中、高校生を混ぜた班を4つつくり、上流、中流、下流のパックテストをおこないました。調べたのはCOD、亜硝酸性窒素、phなどです。各グループは全員協力して作業をおこなっていました。女子高校生はよく小学生の面倒を見て、男子高校生は班の中心として動いて世代を通した交流が見られました。昼からは模造紙に住吉川を描き、そこに各班のデータを入れていきました。模造紙に描いた住吉川には小学生を中心として、女子高校生、男子高校生なども協力して水草や周辺の建物、目にとまったものがいろいろ描かれています。小学生、女子高校生、男子高校生が協力してできたものはすばらしいできでした。また、作業中みんな楽しそうに世代間を越えて作業をしていました。
4.ゴミ調べ ゴミ調べ班は上流・中流・下流に分かれて川の中に落ちているゴミを拾って歩きました。みんな長靴をはき、川の中に入って一生懸命ゴミを拾っていました。なかでも一番元気に活動したのが小学生でした。それを見た中学生も高校生も活発に活動していました。昼からは回収したゴミを甲南小学校の運動場に出して、それぞれの流域・種類別に数を数えました。教室に戻ってからは高校生・中学生が率先して、それぞれの流域ごとに回収量のグラフをつくりました。今回の経験を通して、飲食や花火が原因となって生まれるゴミが大半だったことがわかりました。自分たちの身近な川との付き合い方を考える良いきっかけとなりました。
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