2013年度 講義シラバス
専門科目
演習T・U・V 担  当 :谷口 文章
配当年次:3・4年次/単位:4単位
講義日時:通年 金曜日 4限
★講義の内容・目的
人間・環境学を中心とした本演習では、一方で人間と環境についての新しい理論を研究しつつ、他方で臨床的・フィールド的な身体知を培っていく。そのため、人間をめぐる環境倫理と生命倫理を研究する。
 まず、パーソナリティと心の形成のメカニズムを明らかにする。次に、人間が地球環境の破壊をもたらした原因を追求し、環境倫理学の構築をめざす。さらに、環境の主体である生命の概念と深くかかわる医療環境や脳死・臓器移植そして癒しの諸問題を、生命倫理学の立場からとりあげる。
 さらに、オフキャンパス・アクティヴィティ(甲南大学環境教育野外施設のフィールド、国営明石海峡公園「あいな里山公園の創造」[国土交通省]、京都赤熊研究所の里山活動のような環境活動)を通じて、自然に触れながら人生の諸問題を解決する能力である「知恵」をみがく。さらに、例えば自然環境において身体行為を伴った環境教育をおこなうことによって,心に病いをもつ現代人を健全なものにする試みも実施する。
 本演習では、今年度は、とくに生命倫理と環境倫理を架橋する「いのちと自然のケア倫理」について研究する。 前期15回では、「生命倫理」、後期15回では「環境倫理」について検討する。 
哲学思想基礎論 担  当 :谷口 文章
配当年次:1年次/単位:4単位
講義日時:通年 木曜日 4限

★講義の内容・目的
人生の意味は何か、世界をどのように見るか、人間はどのように行為すべきかの諸問題を検討する。そのために、人生の意味、世界の見方、行為のあり方について考察する。
★講義構成
1.人生の意味:生と死、挫折と希望、愛と虚無、幸福論、老いと病い等
2.世界の見方:社会と制度、法と経済、自然と環境、言語と文化等
3.行為のあり方:精神と意志、自由と義務、行為と価値、理想と現実等
環境学基礎論T 担  当 :谷口 文章
配当年次:2年次/単位:2単位
講義日時:前期 木曜日 1限
★講義の内容・目的
 人間の環境は、身体と行動を介して自然環境、社会環境、心の環境が成立すると考えられる。それらの環境は、人間とは無関係に成立しているのではなく、人間と相互作用することで自己形成される。
 「自然環境」では、人間が適度に関与することで生態系が維持されている。例えば、森林の保全や農耕によって自然環境は健全に循環する。「社会環境」では、経済活動など人間の関与、つまり他者関係との関わりが大きい。そしてその社会現象も、自己組織的にシステムが出来上がる。例えば、商品の価格も市場において自己組織的に決定される。
「心の環境」では、いうまでもなく自己関係の問題であり、それは“心のあり方”が中心となる。例えば、親子関係において、神経質の親は神経質な子どもを育てることになり、その子の心は母親のそのような性格を内化して自己形成されることになる。
 このように、自己組織のシステム論、生態的心理学、環境教育学などから主体と客体が“複雑に”相互作用することによって自己形成される「人間の多様な環境」を環境学の観点から考察していく。
 環境学基礎論Iでは、講義構成の1・2を中心に検討する。  
★講義構成
1. 自然・社会・精神環境のカテゴリーとその展開 −環境の存在論−
2. 心の形成と治癒としてのビオトープづくりと箱庭療法−環境教育の展開−
3. 生態学的心理学による環境認知論 −環境の認識論−
4. 自己組織性とアフォーダンスの理論−環境の行為論−
環境学基礎論U 担  当 :谷口 文章
配当年次:2年次/単位:2単位
講義日時:後期 木曜日 1限

★講義の内容・目的
 人間の環境は、身体と行動を介して自然環境、社会環境、心の環境が成立すると考えられる。それらの環境は、人間とは無関係に成立しているのではなく、人間と相互作用することで自己形成される。
 「自然環境」では、人間が適度に関与することで生態系が維持されている。例えば、森林の保全や農耕によって自然環境は健全に循環する。「社会環境」では、経済活動など人間の関与、つまり他者関係との関わりが大きい。そしてその社会現象も、自己組織的にシステムが出来上がる。例えば、商品の価格も市場において自己組織的に決定される。
「心の環境」では、いうまでもなく自己関係の問題であり、それは“心のあり方”が中心となる。例えば、親子関係において、神経質の親は神経質な子どもを育てることになり、その子の心は母親のそのような性格を内化して自己形成されることになる。
 このように、自己組織のシステム論、生態的心理学、環境教育学などから主体と客体が“複雑に”相互作用することによって自己形成される「人間の多様な環境」を環境学の観点から考察していく。
 環境学基礎論IIでは、講義構成の3・4を中心に検討する。

★講義構成
1. 自然・社会・精神環境のカテゴリーとその展開 −環境の存在論−
2. 心の形成と治癒としてのビオトープづくりと箱庭療法−環境教育の展開−
3. 生態学的心理学による環境認知論 −環境の認識論−
4. 自己組織性とアフォーダンスの理論−環境の行為論−
哲学思想史 担  当 :谷口 文章
配当年次:3・4年次/単位:2単位
講義日時:後期 金曜日 3限

★講義の内容・目的
哲学は「現実にアクションできる」思考を鍛えるものである。そのために哲学史の立場から、主要テーマを追い、現代思想の諸問題を明らかにする。 
★講義構成
01. デカルトの方法論
02. デカルトの心身二元論
03. ロックの認識論
04. ロックの第一性質・第二性質
05. カントの認識論
06. 言語論と哲学
07. 功利主義と現代社会
08. 相対主義と真理問題
09. ジェームズのプラグマティズム
10. デューイの教育論
11. ローティとデューイの形而上学
12. ローティの啓発哲学
13. 哲学史からみた現代思想の諸問題(1)
14. 哲学史からみた現代思想の諸問題(2)
15. 哲学史からみた現代思想の諸問題(3)
環境・芸術文化論 担  当 :谷口 文章・斧谷彌守一・川田都樹子・服部 正・戸田耿介
配当年次:3・4年次/単位:2単位
講義日時:後期 水曜日 2限

★講義の内容・目的
「環境」というと環境問題を想いおこすが、環境は生命をとりまく空間であり、すべての生命が快適に生きていく身の周りの空間のことでもある。したがってこの講義では、環境の創造、またそれを精神的に支える芸術文化論の視座から、環境・芸術文化論を展開したく考えている。 
★講義構成
第1部.自然環境と文化
 第1回 オリエンテーション・自然美の普遍性と多様性(谷口)
 第2回 環境と共生するアート1:フェルディナン・シュヴァル(服部)
 第3回 環境と共生するアート2:ネック・チャンド(服部)
第2部.環境創造の事例と方法
 第4回 身内の自然・身体をとりまく生物環境(戸田)
 第5回 環境創造−生き物の知恵に学ぶ(戸田)
 第6回 環境創造−ビオトープの保全と創出(戸田)
第3部.自然と人工環境と芸術
 第7回 仕切る・行き交う1:境界(絵画)(斧谷)
 第8回 仕切る・行き交う2:浸透(写真)(斧谷)
 第9回 仕切る・行き交う3:住む(建築)(斧谷)
第4部.環境と芸術
 第10回 「環境芸術」のはじまり(川田)
 第11回 「ミニマル・アート」から「環境」へ(川田)
 第12回 自然環境と「アース・ワーク」(川田)
 第13回 都市環境と「パブリック・アート」(川田)
 第14回 まとめ (谷口・服部・戸田・斧谷・川田)
国際環境教育ネットワーク 担  当 :谷口 文章・シュレスタ マノジュ L.・西 欣也・浅野能昭
配当年次:3・4年次/単位:2単位
講義日時:前期 土曜日 1・2限

★講義の内容・目的
地球環境問題の解決のためには、「グローバルに考え、ローカルに活動する」ことが重要である。そのため、本講義においては、グローバルな視野から海外の環境情報や環境教育の現状について知るために、テレビ会議システムを利用し、ラジャバト=プラナコーン大学(タイ)、マラヤ大学(マレーシア)、環境省等と甲南大学を結び、リアルタイムにe?Learning(遠隔授業)を行う。それぞれの大学や機関はゲストとして、メッセージや情報を送ってもらう予定である。海外との講義は英語で行なう。なお、本講義は教職科目、学芸員科目にも充当できる。
★講義構成  ※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテーション:本講義が目指すネットワーク【谷口】
第2回 環境教育とは何か【谷口】
第3回 国際的な環境教育の流れ【谷口】
第4回 吹田市自然体験交流センターでの体験プログラム【谷口,吹田市自然体験交流センター】
第5回 タイにおける地球温暖化活動【谷口,Chinatat Nagasinha:プラナコーン大学】
第6回 タイの農業と環境【谷口,Siriwat Soondarotok:チャイダバーンピパ大学】
第7回 国立公園(北海道)における環境保全施策【谷口,浅野:元環境省】
第8回 国立公園(九州)と生物多様性保全【谷口,浅野:元環境省】
第9回 自然観の比較文化論【西】
第10回 日本的自然観の再検討【西】
第11回 ネパールにおける環境問題と環境教育活動【シュレスタ】
第12回 タイ・日本の環境教育ネットワーク:担当者【谷口,Chinatat Nagasinha:プラナコーン大学】
第13回 Historical Review on Problems of Environmental Pollution in Japan【谷口】
第14回 (1)Cultural Pluralism & Islamic Understanding【ゲスト:Azizan Baharuddin:マラヤ大学】
      (2)Environmental Communications【ゲスト:Zeeda F. Mohamad, Zuraida Kamaruddin :マラヤ大学】
第15回 まとめ・発表会【谷口】
国内環境教育ネットワーク 担  当 :谷口 文章・斧谷彌守一・西 欣也・今井佐金吾・浅野能昭
配当年次:3・4年次/単位:2単位
講義日時:後期 土曜日 1・2限

★講義の内容・目的
地球環境問題の解決のためには、「グローバルに考え、ローカルに活動する」ことが重要である。本講義においては、日本においてのローカルな活動を主として学ぶ。そのために、テレビ会議システムを使用し、(株)チクマ・キャンパス事業部、広島修道大学、吹田市自然体験交流センター、トヨタ白川郷自然学校等と甲南大学のネットワークを結び、リアルタイムでのe‐Learning(遠隔授業)を行い、各大学や研究機関で行なわれている環境教育について学ぶ。それぞれがゲストとしてメッセージや情報を送ってもらう予定である。なお、本講義は教職科目、学芸員科目にも充当できる。
★講義構成  ※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテーション:本講義が目指すネットワーク【谷口】
第2回 環境教育とは何か【谷口】
第3回 人間−環境関係における遠さと近さ(1)【斧谷】
第4回 人間−環境関係における遠さと近さ(2)【斧谷】
第5回 衣服からの環境アプローチ【ゲスト:潟`クマ・キャンパス事業部】
第6回 企業における「服育」と環境教育〜衣服から考える環境〜【ゲスト:潟`クマ・キャンパス事業部】
第7回 大気汚染・ダイオキシン類・環境ホルモン問題【谷口,今井:広修大】
第8回 地球環境と有害化学物質【谷口,今井:広修大】
第9回 国内における環境教育の流れ【谷口】
第10回 吹田市自然体験交流センターの活動【谷口,吹田市自然体験交流センター】
第11回 国立公園における生物多様性【谷口,浅野:白川郷自然学校】
第12回 白川郷自然学校における環境教育【浅野:白川郷自然学校,谷口】
第13回 まとめ(1):国際・国内環境教育ネットワーキング【谷口】
第14回 まとめ(2):国際・国内環境教育ネットワーキング【谷口】
第15回 発表会【谷口】 
博物館実習(B) 担  当 :川田都樹子・谷口文章・服部 正・池上 司
配当年次:3・4年次/単位:4単位
講義日時:通年 金曜日 4限

★講義の内容・目的
博物館学芸員課程の最後の科目として、自然誌博物館や美術館やギャラリーでの実習を行います。博物館の役割や学芸員としての活動を、現場にたって学習します。 
★講義構成
・博物館実習は、事前指導(=ガイダンス)、実習、事後指導からなります。
・事前指導は4年次前半に1、事後指導は4年次後半に1回を予定しています。
・「環境学系」選択者は学外の自然誌博物館、「芸術学系」選択者は学外の美術館または学内のギャラリー施設での実習になります。
・学外の博物館・美術館での演習内容はそれぞれの館が行っている実習プログラムによります。また実習期間は5日?8日間程度で、実習館によって異なります。実習時期も実習館によって異なります(早いところでは4月・5月から、遅いところでは11月・12月まで)。
・学内ギャラリーでの実習は、夏期休暇中を中心に集中形式で行います。
・詳細はガイダンスで説明します。ガイダンスには必ず出席してください。
・ガイダンスの開催日時は、My Konan と 教務部掲示板で通知します。例年、6月末〜7月に行っていますが、その年の実習施設・実習期間によって変動します。ガイダンス日時の通知を見落とさないように気をつけて下さい。 
集中講義
ジャパンスタディーズXIV 担  当 :谷口 文章
配当年次:1年次/単位:2単位
★講義の内容・目的

This course would provide a valuable integrated learning opportunity when students can experience first-hand, cultural, traditional, ecological and environmental features in Japan. They would have a diverse learning experiences to integrate the fields of culture, as the program will go on. We will focus on Japanese traditional cultures, lifestyle, environmental history and tourism, also discuss possibilities for eco-cultural restoration.
This course will cover the Students-led Conference "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development", Academic Lecture on "Intercultural Dialogue from the Viewpoint of Cultural Pluralism" presented by Prof. Azizan Baharuddin, University of Malaya, and Field trip to Lake Biwa.
Supplementaly, Konan University has a successful long-standing relationship with University of Malaya (UM) which was established in Kuala Lumpur 1905 and well-known as a public-funded university. UM consists of 12 faculties, 6 institutes and 6 centres, having 20,000 students and 3,000 students studying abroad. Since 2011, the good relationship has eventually led to the signing of MoU between UM and Konan University. Therefore, this course is an intervarsity program between Konan University and UM.
2011年より本学との協定校であるマレーシア・マラヤ大学の学生との国際交流や環境教育フィールド活動を通して、日本文化の基盤である自然や社会の環境、歴史、伝統などを国際的な視野から俯瞰するとともに、お互いの文化理解を促進することを目的とします。
マラヤ大学は、1905年に首都クアラルンプールに設立され、マレーシアの最高学府として知られています。12学部、6研究所、5研究センターから構成され、学生約20,000人、留学生約3,000人を有する国際色豊かな大学です。
本講義では、教室の講義以外に 国際学生会議 "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development"、講演会 "Intercultural Dialogue from the Viewpoint of Cultural Pluralism"(ゲストスピーカー:Azizan Baharuddin教授・マラヤ大学)、フィールドワークなどを行ない、日本の文化・歴史をマラヤ大学学生とともに学びます(フィールドワークへの参加費用[交通費、食費など]は実費負担とする)。
国際学生会議および講義、フィールドツアーは全て英語で行ないますので、コミュニケーション能力、積極性が求められます。
★講義構成
The course consists of 15 hours, 3 days, in total, including 1-day tour of ecologically significant areas around Lake Biwa, from Kobe to Kusatsu.  The course group would be limited to approximately 25 people, including about 12 students, 2 instructors from University of Malaya, Malaysia.  
Day 1
・Students-led Conference: Intercultural Dialogue towards Sustainable Development(presentation, discussion) with UNESCO club.
・Academic Lecture on "Intercultural Dialogue from the Viewpoint of Cultural Pluralism" (Prof. Azizan Baharuddin)
・Dialogue Communications with Professors F. Taniguchi and A. Baharuddin, and Dr. Z. Mohamad.
Day 2
・Field trip around Lake Biwa (Lake Biwa Museum, Miidera Temple, etc.)
Day 3
・Lecture "Historical Review on Problems of Environmental Pollution in Japan" (Prof. F. Taniguchi)
・Lecture "Cultural Pluralism & Islamic Understanding" (Prof. Azizan Baruddin) & "Environmental Communications" (Dr. Z. Mahamad)
・Fieldwork:  Experiential Learning of the Harvest of Summer Vegetable (Prof. F. Taniguchi)
・Wrap-up
※Please note that these details are subject to change.  You have to pay your own traveling expenses including food, admission fees, etc.  
※Field Trip Option: 3-day & 2-night excursion to Hiroshima (Hiroshima Peace Memorial Museum, Itsukushima Shinto shrine, Narratives of A- bomb Experience, etc.)
実施日:7月初旬の(土)(日)に3日間(5コマ×3日間)の予定 
募集人数:25名(交通費・食費などの実費)は各自負担
第一回
・1~2限: 国際学生会議 "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development"(プレゼンテーション・ディスカッション)
・3限: 講義@ "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development from the Viewpoint of Cultural Pluralism" (Prof. Azizan Baharuddin)
・4~5限: ディスカッション(谷口、Prof. Baharuddin、Dr. Z. Mohamad)
第二回
・1~5限: フィールドツアー(びわ湖博物館、三井寺等予定)
第三回
・1限: 講義A "Historical Review on Problems of Environmental Pollution in Japan"(谷口)
・2限: 講義B "Cultural Pluralism & Islamic Understanding"(Azizan Baruddin 教授)・講義C "Environmental Communications"(Z. Mahamad 講師)
・3~5限: フィールドワーク:夏野菜収穫体験学習(谷口)
※日程およびスケジュールについては変更の可能性があります。 
※オプショナルツアー:広島研修旅行(広島平和記念資料館、宮島・厳島神社など)(実費) 
広域副専攻科目
環境教育の実践T 担  当 :谷口 文章,太田 雅久,西 欣也,曽我部晋哉,今井 佐金吾,浅野 能昭,中野 友博,大久保 規子,小島 夏彦,中井達郎,北村 真
配当年次:1・2年次 単位:2単位  講義日時:前期 土曜日 3・4時限 隔週

★講義の内容・目的
環境教育のベースは自然環境にある。この授業では、教室での講義による環境についての知識を学んだ上で、それを実際に身体を使って体験するため、甲南大学環境教育野外施設(広野グランド)でのフィールド活動を行う。虫や植物の観察・地理調査、また自分たちで植えた野菜や米を世話することによって生命に触れながら、環境問題解決のための能力を身につける。なお、本講義では高大連携の科目でもあるので、フィールドでは教育実習的効果もねらっている。
 ○実習費:要、雨天決行<各自で雨具の用意をしてきてください。>
★講義構成  
※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテ−ション:「環境教育の実践T」が目指すもの(本校舎)【谷口】
第2回 美術館の環境マネ−ジメント(本校舎)【服部】
第3回 キャンプ入門(環境教育野外施設)【中野,曽我部,谷口】
第4回 夏野菜の苗付(環境教育野外施設)【谷口,中野,曽我部】
第5回 自然の権利訴訟のこれまでとこれから(本校舎)【北村】
第6回 保全生物学と生物多様性(本校舎)【小島】
第7回 白川郷自然学校における環境・文化保全活動(本校舎)【浅野,谷口】
第8回 グリ−ンアクセスにおける日本の成果と課題(本校舎)【大久保,浅野,谷口】
第9回 地球環境と有害化学物質(本校舎)【今井】
第10回 広島修道大学における環境教育の取り組み(本校舎)【今井】
第11回 あいな里山公園における里山・文化保全活動(あいな里山公園)【谷口,ゲスト:三宅】
第12回 あいな里山公園における環境教育(あいな里山公園)【谷口,ゲスト:三宅】
第13回 自然保護と野生生物の観察方法(環境教育野外施設)【中井,谷口,西】
第14回 夏野菜の収穫と手入れ(環境教育野外施設)【谷口,中井,西】
第15回 まとめ・発表会(本校舎)【谷口】 
環境教育の実践U 担  当 :谷口 文章,茶山 健二,西 欣也,曽我部晋哉,鳴海邦匡,浅野 能昭,中野 友博,大久保 規子,小島 夏彦,中井達郎
配当年次:1・2年次 単位:2単位  講義日時:前期 土曜日 3・4時限 隔週

★講義の内容・目的
環境教育のベースは体験学習にある。この授業では、教室での講義によって環境についての知識を学んだ上で、それを実際に身体を使って体験するため、甲南大学環境教育野外施設(広野グランド)でのフィールド活動を行なう。「環境教育の実践T」の授業で育てている野菜や米の手入れ、そして収穫を行う。それとともに土作りと、冬野菜の苗つけも体験する。フィールドで野菜の網焼きなど有機農業の恵みを味わう。調理も経験することで生命の循環、生命に感謝する心を養う。なお、本講義では高大連携の科目でもあるので、フィールドでは、教育実習的な効果もねらっている。
 ○実習費:要、雨天決行<各自で雨具の用意をしてきてください。>
★講義構成  
※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテーション:「環境教育の実践U」が目指すもの(あいな里山公園)【谷口】
第2回 フィールドワーク:あいな里山公園の復元と自然観察(国土交通省)(あいな里山公園)【谷口・ゲスト】
第3回 有害化学物質と環境ホルモンの測定(本校舎)【茶山】
第4回 環境地理と環境教育(本校舎)【鳴海】
第5回 脱穀(環境教育野外施設)【谷口,小島】
第6回 河川生態系と河川管理(環境教育野外施設)【小島,谷口】
第7回 さんご礁と地球温暖化(本校舎)【中井】
第8回 環境保護運動と環境教育(本校舎)【中井】
第9回 野外教育と環境教育(本校舎)【曽我部】
第10回 野外教育とリスクマネジメント(本校舎)【中野】
第11回 環境教育等推進法(本校舎)【浅野,大久保,谷口】
第12回 シンポジウム「パートナーシップによる環境教育の展開」(本校舎)【大久保,浅野,谷口】
第13回 収穫祭:餅つき大会(1)(環境教育野外施設)【谷口,服部,曽我部】
第14回 収穫祭:餅つき大会(2)(環境教育野外施設)【谷口,服部,曽我部】
第15回 まとめ:発表会(本校舎)【谷口】 
修士課程
人間科学演習T・U 担  当 :谷口 文章
単  位 :8単位     講義日時:2011年度前期(金曜5限)〜2012年度後期(金5限)

★講義の内容・目的
人間・環境学を中心とした本演習では、一方で人間と環境について最新の理論を研究しつつ、他方で臨床的・フィールド的な身体的知恵を培っていく。このような理論の統合的探求では、人間をめぐる環境倫理と生命倫理の研究が背景の軸として必要になる。
そこでまず、パーソナリティと心の形成のメカニズムを明らかにする。次に、人間が地球環境の破壊をもたらした原因を追求し、環境倫理学の構築をめざす。さらに、環境の主体である生命の概念と深くかかわる医療環境や脳死・臓器移植そして癒しの諸問題を、生命倫理学の立場からとりあげる。
そのような十分に確立しているとはいえない応用哲学を、ウィリアム・ジェイムズ、ジョン・デューイ、リチャード・ローティのプラグマティズムの理論から考察していく。。
★講義構成
【1】環境に関する古典の文献研究(5回)
【2】フィールドワーク体験の研究(5回)
【3】修士論文指導(第1回〜第15回を通じて行なうが、とくに最後の5回は指導を中心とする)
人間・環境学特論 担 当:谷口文章
単 位:2単位     講義日時:後期 木曜2限

★講義の内容・目的
まず第一に、「人間」については、自己の生成について考える。人間の精神と心の形成は自己関係を基本とする。しかしながら自己関係における「自己の確立」を考察すると、現代社会では自我の確立どころか自己概念の把握も充分ではなく、現実に浮遊した「自分」が散在している傾向がある。そのために自己の再確立をめざして哲学的・心理学的レベルで人間の全体像を環境との関係を通じて分析する。言うまでもなく人間の形成には、自己関係だけでなく、自他関係が必要である。この場合の「他」を他人でなく「環境」にまで拡張する必要がある。
第二に、「環境」学に関しては、各生命主体において他者としての“環境のリズム”と自己としての“内的リズム”が合致する方法を検討する。つまり,人間の全体的能力を発揮するために外界と内界のリズムが一致しなければ、人間が健全な状態で生きていくことはできないからである。 最終的には、人間の形成を自己関係(精神・心の形成)と自他関係(人間と環境の相互作用)の視点から明らかにした上で、人間存在についての環境問題を考察する。
★講義構成
1. 現代の人間像
2. 情報環境と人格の形成
3. 持続可能な環境システム論
4. 21世紀における人間性の回復
環境教育学特論 担 当:谷口文章
単 位:2単位     講義日時:前期 木曜2限

★講義の内容・目的
環境問題を解決する方策の一つとして、環境教育が促進される必要がある。従来のテーマが「自然環境」や「社会環境」の破壊に焦点が合わされてきた。しかし、現在の社会状況を考えると、さらに「精神や心の環境」の問題にまで、環境教育のテーマは拡張されねばならない。
 「環境教育」は、学校教育で近年盛んにおこなわれてきている。しかし、それは総合的学習という性格を有するため、指導者、個人個人において異なる方法論で実施されている。子どもの可能性を伸ばす意味で「総合的な学習の時間」は、一方において可能性を秘めた魅力的なものでありつつも、他方において評価や内容に関して方向づけが十分でない。そのために、理論的枠組みを与える「環境教育学」の確立が望まれる。それは、環境教育に関しての哲学であり、環境教育に関しての教育原理である。
 さらに、Think globally, act locallyといわれるように、地域的な環境活動とともに、e‐ラーニングによる地球規模の環境教育ネットワークを拡げることも経験したい。タイ・プラナコーン=ラジャバト大学や中国・北京大学、マレーシア・マラヤ大学ともリアルタイムに結びつけて講義をする予定である。
環境倫理研究 担 当:谷口文章
単 位:2単位     講義日時:後期 木曜3限

★講義の内容・目的

地球環境問題はグローバルな視点からの環境問題である。温暖化、砂漠化、海面上昇などの自然環境や経済のグローバリゼーション、国際紛争、貧困の格差などの国際・社会環境の課題が山積みしている。これらの問題を環境倫理的な枠組みからどのような解決のための示唆を得るのかを検討する。
★講義構成
1.地球環境問題(1〜3回)
2.地球環境問題の解決に向けて(4〜8回)
3.環境倫理の基本的理論(9〜12回)
4.環境倫理の具体的応用(13〜15回)
国際環境ネットワーク 担  当 :谷口 文章・シュレスタ マノジュ L.・西 欣也・浅野能昭
単位:2単位       講義日時:前期 土曜日 1・2限

★講義の内容・目的
地球環境問題の解決のためには、「グローバルに考え、ローカルに活動する」ことが重要である。そのため、本講義においては、グローバルな視野から海外の環境情報や環境教育の現状について知るために、テレビ会議システムを利用し、ラジャバト=プラナコーン大学(タイ)、マラヤ大学(マレーシア)、環境省等と甲南大学を結び、リアルタイムにe?Learning(遠隔授業)を行う。それぞれの大学や機関はゲストとして、メッセージや情報を送ってもらう予定である。海外との講義は英語で行なう。なお、本講義は教職科目、学芸員科目にも充当できる。
★講義構成  ※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテーション:本講義が目指すネットワーク【谷口】
第2回 環境教育とは何か【谷口】
第3回 国際的な環境教育の流れ【谷口】
第4回 吹田市自然体験交流センターでの体験プログラム【谷口,吹田市自然体験交流センター】
第5回 タイにおける地球温暖化活動【谷口,Chinatat Nagasinha:プラナコーン大学】
第6回 タイの農業と環境【谷口,Siriwat Soondarotok:チャイダバーンピパ大学】
第7回 国立公園(北海道)における環境保全施策【谷口,浅野:元環境省】
第8回 国立公園(九州)と生物多様性保全【谷口,浅野:元環境省】
第9回 自然観の比較文化論【西】
第10回 日本的自然観の再検討【西】
第11回 ネパールにおける環境問題と環境教育活動【シュレスタ】
第12回 タイ・日本の環境教育ネットワーク:担当者【谷口,Chinatat Nagasinha:プラナコーン大学】
第13回 Historical Review on Problems of Environmental Pollution in Japan【谷口】
第14回 (1)Cultural Pluralism & Islamic Understanding【ゲスト:Azizan Baharuddin:マラヤ大学】
      (2)Environmental Communications【ゲスト:Zeeda F. Mohamad, Zuraida Kamaruddin :マラヤ大学】
第15回 まとめ・発表会【谷口】
国内環境ネットワーク 担  当 :谷口 文章・斧谷彌守一・西 欣也・今井佐金吾・浅野能昭
単位:2単位       講義日時:後期 土曜日 1・2限

★講義の内容・目的
地球環境問題の解決のためには、「グローバルに考え、ローカルに活動する」ことが重要である。本講義においては、日本においてのローカルな活動を主として学ぶ。そのために、テレビ会議システムを使用し、(株)チクマ・キャンパス事業部、広島修道大学、吹田市自然体験交流センター、トヨタ白川郷自然学校等と甲南大学のネットワークを結び、リアルタイムでのe‐Learning(遠隔授業)を行い、各大学や研究機関で行なわれている環境教育について学ぶ。それぞれがゲストとしてメッセージや情報を送ってもらう予定である。なお、本講義は教職科目、学芸員科目にも充当できる。
★講義構成  ※この講義は隔週で開講する。講義日程は4月に教務部に掲示するので、確認すること。
第1回 オリエンテーション:本講義が目指すネットワーク【谷口】
第2回 環境教育とは何か【谷口】
第3回 人間−環境関係における遠さと近さ(1)【斧谷】
第4回 人間−環境関係における遠さと近さ(2)【斧谷】
第5回 衣服からの環境アプローチ【ゲスト:潟`クマ・キャンパス事業部】
第6回 企業における「服育」と環境教育〜衣服から考える環境〜【ゲスト:潟`クマ・キャンパス事業部】
第7回 大気汚染・ダイオキシン類・環境ホルモン問題【谷口,今井:広修大】
第8回 地球環境と有害化学物質【谷口,今井:広修大】
第9回 国内における環境教育の流れ【谷口】
第10回 吹田市自然体験交流センターの活動【谷口,吹田市自然体験交流センター】
第11回 国立公園における生物多様性【谷口,浅野:白川郷自然学校】
第12回 白川郷自然学校における環境教育【浅野:白川郷自然学校,谷口】
第13回 まとめ(1):国際・国内環境教育ネットワーキング【谷口】
第14回 まとめ(2):国際・国内環境教育ネットワーキング【谷口】
第15回 発表会【谷口】 
フィールドワーク特論Ta 担  当 :谷口 文章
単位:2単位       講義日時:前期 土曜日 1・2限

★講義の内容・目的
地球温暖化などにみられるように今日地球環境問題は、深刻化している。その解決方法の一つとして、環境問題を見る眼を養うためには、フィールドワークに基づく調査がベースとなる。森林や里山景観の変化を観察することによって、山?川?海?森の生態系の連関を知ることができる。また教室の中で培った「知識 knowledge 」は、フィールドにおいて「知恵 wisdom 」へと転化させる必要がある。
これらのことを目指して、国営明石海峡公園(国土交通省)「あいな里山公園」や半国山トレッキング(京都府亀岡市内)において、里山の現状と生態系、また伝統文化の保存について調査する。
★講義方法
@隔週土曜2限連続の調査を、あいな里山公園にて実施する
Aフィールド調査
Bグループ・ディスカッション
Cプレゼンテーション
★講義構成
次のテーマを中心に、フィールド調査を実施
【1】生物多様性と稀少種の問題
【2】地域再生の問題と文化保存をめぐる問題
【3】公園にどのように環境教育を導入するかの検討
・グループ・ディスカッションなどを通じて、最後の講義では、調査の成果を各自発表する
フィールドワーク特論Tb 担  当 :谷口 文章
単位:2単位       講義日時:後期 土曜日 1・2限
★講義の内容・目的★
2011年より本学との協定校であるマレーシア・マラヤ大学の学生との国際交流や環境教育フィールド活動を通して、日本文化の基盤である自然や社会の環境、歴史、伝統などを国際的な視野から俯瞰するとともに、お互いの文化理解を促進することを目的とします。
マラヤ大学は、1905年に首都クアラルンプールに設立され、マレーシアの最高学府として知られています。12学部、6研究所、5研究センターから構成され、学生約20,000人、留学生約3,000人を有する国際色豊かな大学です。
本講義では、教室の講義以外に 国際学生会議 "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development"、講演会 "Intercultural Dialogue from the Viewpoint of Cultural Pluralism"(ゲストスピーカー:Azizan Baharuddin教授・マラヤ大学)、フィールドワークなどを行ない、日本の文化・歴史をマラヤ大学学生とともに学びます(フィールドワークへの参加費用[交通費、食費など]は実費負担とする)。
国際学生会議および講義、フィールドツアーは全て英語で行ないますので、コミュニケーション能力、積極性が求められます。
日本の歴史、伝統、文化、環境について学ぶとともに、多文化社会であるマレーシアについての国際理解も深め、国際人として必要な視野と異文化コミュニケーション能力を培う。さらに国際的な環境問題の解決のためにエコツーリズム環境教育活動の具体的な実践的体験も行なう。
★講義方法★
・本学での講義、国際学生会議におけるプレゼンテーションおよびディスカッション
・フィールドワーク・ワークショップ
・講義・フィールド実習15回(集中講義3日間×5コマ) 
★講義構成
実施日:7月初旬の(土)(日)に3日間(5コマ×3日間)の予定 
募集人数:25名(交通費・食費などの実費)は各自負担
第一回
・1~2限: 国際学生会議 "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development"(プレゼンテーション・ディスカッション)
・3限: 講義@ "Intercultural Dialogue towards Sustainable Development from the Viewpoint of Cultural Pluralism" (Prof. Azizan Baharuddin)
・4~5限: ディスカッション(谷口、Prof. Baharuddin、Dr. Z. Mohamad)
第二回
・1~5限: フィールドツアー(びわ湖博物館、三井寺等予定)
第三回
・1限: 講義A "Historical Review on Problems of Environmental Pollution in Japan"(谷口)
・2限: 講義B "Cultural Pluralism & Islamic Understanding"(Azizan Baruddin 教授)・講義C "Environmental Communications"(Z. Mahamad 講師)
・3〜5限: フィールドワーク:夏野菜収穫体験学習(谷口)
※日程およびスケジュールについては変更の可能性があります。 
※オプショナルツアー:広島研修旅行(広島平和記念資料館、宮島・厳島神社など)(実費)
フィールドワーク特論U 担  当 :谷口 文章
単  位 :2単位      講義日時:後期 土曜1・2限

★講義の内容・目的
フィールドワーク特論Ta・Tbの成果を基礎として、森林文化を学ぶ。京都府内の里地里山を中心に調査する。また単なる調査にとどまることなく、地域とのパートナーシップを構築するためのコーディネーター、ファシリテーター、プランナーとしての環境教育のフィールド・スキルを身につける。
★講義の方法
【1】フィールド調査についての講義
【2】近畿エリアの里山観察
【3】地域の行政、NPO、他大学の学生とのパートナーシップの構築などをめざす
【4】里山レンジャーとして環境教育プログラムの実施をサポートする
★講義構成
○次のテーマを中心に,フィールド調査を実施し,その調査記録をまとめる(各3回ずつ実施).
○毎回のグループディスカッションを通じて,最終回では各自がプレゼンテーションを行なう.
01.森林の多面的機能についての理解
02.地域再生と文化保存をめぐる問題
03.環境教育の可能性
04.サスティナビリティ
博士後期課程
人間科学研究演習T・U・V 担  当 :谷口 文章
単  位 :4単位 講義日時:集中講義

★講義の内容・目的

 人間・環境学を中心とした本演習では、一方で人間と環境についての新しい理論を研究しつつ、他方で臨床的・フィールド的な身体知(人生問題の解決能力である知恵)を培っていく。このような理論の探求では、人間をめぐる環境倫理と生命倫理を研究することになる。
 まず、パーソナリティと心の形成のメカニズムを明らかにする。次に、人間が地球環境の破壊をもたらした原因を追求し、環境倫理学の構築をめざす。さらに、環境の主体である生命の概念と深くかかわる医療環境や脳死・臓器移植そして癒しの諸問題を、生命倫理学の立場からとりあげる。
 このように、人間と環境を形成する理論は、生命(いのち)のケアによる臨床知やフィールド体験による身体知から獲得されることを忘れてはならないであろう。
 さらに、本校と姉妹校であるマレーシア・マラヤ大学CCDセンター、さらにタイ・プラナコン大学環境教育センターと人間および環境に関して国際的な研究・人脈交流をはかる。
★講義構成
1.人間・環境学に関する文献研究およびケア倫理
2.フィールドワークによる実践研究
3.論文指導 
環境・芸術・思想特殊研究V 担  当 :谷口 文章
単  位 :2単位 講義日時:後期 火曜日 3時限

★講義の内容・目的
現代思想の大きな領域を占める「環境思想」について考察する。そのために、環境学と環境教育学の原理論を検討する。まず、環境学についての研究は、英語ではEnvironmental Studies といわれるように複数の学問領域にわたることが示唆される。もし単数ならEnvironmental Science という環境科学となろう。それに対して「環境学」は,複数の領域の学を統合する原理論である。したがって、地球環境問題は環境学の学際的視点から検討されねばならない。
 次に、環境教育は、内面的に心豊かな子どもを育てるとともに、外面的に循環型社会を実現する実行力のある子どもを育てることを目的とする。そこで「環境教育学」は、心の環境を健全なものにする理論的枠組みを与えるとともに、実践的な問題解決能力を培う環境教育の哲学ということになる。 こうした二つの領域をめぐる環境思想および環境教育思想を統合的に考察する予定である。
★到達目標
人間・環境学に関するさまざまなテキストを取り上げ、文献研究を行なう。またテーマに応じて、プレゼンテーション・ディスカッションを行なう。 
★講義構成
1.環境学の確立に向けて
2.環境教育学の確立に向けて
3.国際環境ネットワークの構築を通じた学際的・統合的研究
2007年度シラバス  
2008年度シラバス
2009年度シラバス
2010年度シラバス
2011年度シラバス
2012年度シラバス