Hitch Your Wagon To a Star
(上段左から)年代不詳 於旧18号館,1989年度第18回ゼミナール合宿(春季) 於:関西地区大学セミナーハウス,1992年度第25回
ゼミナール合宿 於:水俣市,1994年度第29回ゼミナール合宿 於屋久島,(下段左から)1998年度第39回ゼミナール海外研修旅行 
於タイ・カオヤイ国立公園,1999年度第42回ゼミナール海外研修旅行(日中環境教育情報交流協会第1回シンポジウム) 於中国・北京大学,
2001年度稲刈り 於:甲南大学広野グランド(環境教育野外施設),2009年度第86回ゼミナール海外研修旅行 於マレーシア・マラヤ大学
谷口ゼミナール活動の記録




文学部 人間科学科

〔教員の研究分野〕
西洋哲学、環境学、環境倫理、医の倫理、環境教育学などを研究
〔ゼミテーマ〕「人間」を哲学的に分析し、「心」を心理学的に解明。そこから得られる全体的人間像を環境学との関係で研究する

大学院人文科学研究科
人間科学専攻 修士・博士後期課程

環境・芸術・思想分野(環境教育学・環境哲学)
〔研究内容〕哲学思想・環境学。地球環境問題を解決するためには環境学が確立されねばならない。応用哲学としての環境学は、環境倫理と生命倫理を2つの柱としながら、自然環境、社会環境をテーマとする。このような21世紀における環境哲学(エコ・フィロソフィ)を研究する

ゼミナール活動概要

 谷口ゼミでは、人間と環境とのかかわりを理論的に学びながら、どのようにライフスタイルに応用・実践できるかを、哲学・心理学・環境学の視点から学んでいます。

 おもな活動として、甲南大学環境教育野外施設(広野/神戸市西区)における環境教育や自然体験があります。有機農法による農業体験(野菜づくり・もち米づくり)を通じて、自然環境と向きあい、人間が自然の中で生かされている実感をはぐくむことを大切にしています。
 また手作業を中心とした田植え・稲刈り・脱穀を行なうことによって、適正規模の技術と日本の伝統文化によって支えられたライフスタイルについても考えます。
 こうした環境教育が「心の教育」につながり、感性の豊かさや思いやりをはぐくみ、いのちと環境をケアしていくことを学びます。講義「環境教育の実践」の実習サポートや、甲南幼稚園・小学校、甲南中・高党学校、甲南女子中・高等学校、甲南大学を結ぶ18年間一貫教育のサポート〔甲南三法人環境教育プロジェクト〕、高大連携の授業のサポートも経験します。

 国際的な取り組みとしては、年に1回、海外研修旅行に行きます。海外の大学や研究機関で学生会議や交流会を行ないます。渡航先はおもに、タイ・マレーシア・中国・台湾・カナダになります。それぞれの国が抱える環境問題の実情や環境教育の取り組みについて学ぶとともに、ツアーの後半は国立(自然)公園や環境関連施設を訪れ多様な観点から環境と人間とのかかわりについて経験します。また数年に一度、国際的に学生会議を開催しながら海外の大学との交流も行なっています。

谷口ゼミOB/OG会より

 谷口研究室も、奈良高専時代から数えると28年、甲南大学に移られ25年の年月を経ております。

 我々が学生の頃は、年に2回のゼミ合宿(研究発表会)がありましたが、それが、フィールドワークにも間口を広げるようになり、同時に先生のご自宅でのフロイト研究会が行われるようになりました。フィールドワークは、淡路島のモンキーセンターから始まって、自然農園、水俣市、丸木美術館、日本各地のモンキーセンター、屋久島等と広がり、さらには中国、カナダ、タイ、マレーシアへと続いていきました。またフロイト研究会は、深層心理研究会と名前を変え、公開講座を開き、砂田明先生の水俣病の講演と一人芝居「現代夢幻能・仮面のカタルシス」を主催し、さらには日本環境教育学会や日本保健医療行動科学会をはじめとする学会の大会、数多くの国際シンポジウム、国際会議を開催し、そして「地球環境と世界市民」国際協会を立ち上げるに至りました。その過程において、先生は、中国・北京大学・河北大学、タイ・ラジャバト=プラナコーン大学、カナダ・ヴィクトリア大学の客員教授に就任され、これらの大学と甲南大学との連携が実現するようになりました。学生当時、研究室で勉強し議論をし、あるいは田んぼや畑、また研究会や国際会議などの現場で汗を流されたことが、今、研究室において様々に形を変え深まり、国際環境ネットワークとして充実してきました。

 先生ご自身も、現在、環境・健康をめぐる教育、そして環境・生命哲学の分野を中心に、名実共に諸学会をリードされ、環境省、国土交通省、林野庁および地方行政においても重要な役割を果たしておられます。また、甲南大学の環境に関する先進的な取組が他大学や研究機関に影響を与えていることは言うまでもありません。

 本日のお祝いの会では、皆さんが学生当時勉強されていたことが、現在もスケールアップをしながら研究室で引き継がれている様子を感じて頂くと共に、今度は皆様が卒業後、社会の中で培われた経験を、研究室にフィードバックすることができる機会になればと思っております。皆さんには、今後も谷口研究室の一員として、研究室の活動にも積極的に関わって頂きたく存じます。
                       
谷口ゼミOB/OG会 会長 北村 真
「谷口文章先生還暦お祝いの会」(2006年6月開催)プログラムより抜粋)


活動報告書バックナンバー

 

 

 

 

 

 




 1983年度 第7回ゼミナール旅行報告書(PDF:2MB)
 1984年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 2(PDF:2.7MB)
 1985年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 3(PDF:5.3MB)
 1986年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 4(PDF:7.2MB)
 1987年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 5(PDF:7.4MB)
 1988年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 6|I (PDF:4.1MB)II (PDF:4.1MB)
 1989年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 7|I (PDF:3.5MB)II (PDF:4.7MB)
 1990年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 8T(PDF:8.96MB)U(PDF:9.44MB)
 1991年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 9T(PDF:9.01MB)U(PDF:5.80MB)
 1992年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 10T(PDF:10.3MB)U(PDF:6.93MB)
 1993〜1995年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 11・12・13(校正中)
 1996年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 14(HTML)
 1997年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 15(HTML)
 1998〜1999年度 谷口研究室活動報告書 Vol. 16 (編集中)
 1999年度谷口ゼミナール活動記録
    広野環境教育野外施設1999年度農園活動報告
    「甲南大学における循環型コミュニティーの創造」プロジェクト(2000.02)
 2000年度谷口ゼミナール活動記録
    広野環境教育野外施設2000年度農園活動報告
 2001年度谷口ゼミナール活動記録
    2001年度甲南大学21クリエイティブ・プラン/スチューデント・アクション・プロジェクト活動報告
    広野環境教育野外施設 野菜栽培記録農園活動報告  野菜栽培記録(もち米・小農園)
    ベンチャー学園祭(2001.12) 
    クリエイティブプラン「甲南大学における循環型コミュニティの創造」資料
 2002年度谷口ゼミナール活動記録
    2002年度スチューデント・アクション・プロジェクト報告書  田植え報告 稲刈り報告
    広野環境教育野外施設2002年度農園活動記録
    阪神・淡路大震災5周年記念事業 産業復興NEXT STAGE資料(2002.02)
    活動成果報告
 2003年度谷口ゼミナール活動記録
    2003年度スチューデント・アクション・プロジェクト企画書  プレゼンテーション
    第3回環境啓発シンポジウム:プレゼンテーション
    《年次報告》2003年度活動報告書
 2004年度谷口ゼミナール活動記録
    2004年度スチューデント・アクション・プロジェクト企画書  プレゼンテーション
    中間報告I(2004.10.07)  中間報告U(2004.12.20)
    《年次報告》2004年度活動報告書
 2005年度谷口ゼミナール活動記録
    2005年度スチューデント・アクション・プロジェクト企画書  プレゼンテーション
    中間報告I(2005.09.30)  中間報告II(2005.12.22)
    第5回環境啓発シンポジウム:プレゼンテーション
    《年次報告》2005年度活動報告書
 2006年度谷口ゼミナール活動記録
    2006年度スチューデント・アクション・プロジェクト企画書  プレゼンテーション
    中間報告T(2006.07.26)  中間報告U(06.09.30)  中間報告V(06.12.25)
    第6回環境啓発シンポジウム:プレゼンテーション
    クリエイティヴプラン・ディベロップメント活動報告書
    
Activities for Environmental Restoration: Toward the Sound Material Cycle Campus at Konan
       University(06.08.18)

    地域連携フォーラム in KONAN U学生プロジェクト
      「あいな里山公園における環境教育ボランティア」(2007.03.17)

|学びのレポート
 2007年度谷口ゼミナール活動記録
    2007年度スチューデント・アクション・プロジェクト企画書  プレゼンテーション
    中間報告T(2007.07.31)  中間報告U(07.09.30)

    クリエイティブプラン・ディベロップメント活動報告書
    地域連携フォーラム in KONAN V学生プレゼンテーション
       「あいな里山公園と甲南大学キャンパスにおける環境教育ボランティア

      (2007.12.15)

フィールド活動を通して
自分を見つめ直します

(『Konan in Kobe’09』より)


子どもの成長を、どう見守ればいいのか。現場で役立つ応用哲学と環境教育を学んでいます
(『甲南Today』No.11より)


体験学習を通じて、「自然や
生命の尊さ」を考える。

(『Konan in Kobe’02』より)
 2008年度谷口ゼミナール活動記録
    Report of Activities for a Sustainable Development by Environmental Education|09.02.10
    2008年度 谷口研究室年間活動報告書 Vol. 17
 2009年度谷口ゼミナール活動記録
   Activity Report of Environmental Education from the Viewpoint of Sustainable
      Development
|09.10.27
  第9回環境啓発シンポジウム:プレゼンテーション「谷口ゼミナール フィールド活動内容」
     09.12.16

  甲南三学園プロジェクト学習成果発表会「フィールドワークを通して感じる《いのち》の大切さ
     〜伝統的農法による米作り・住吉川環境学習〜」 |10.02.06

  Activity Report on Linkage between Experiential Learning and Behavioral Change regarding
     Environmental Education
|10.03.13|マレーシア・マラヤ大学Centre for Civilisational Dialogue

  タウンミーティング・市長としゃべろうECOまちトーク in HAGASHINADA
    「地球環境問題とわたし達ができること〜ゼミナール活動を通して〜」|10.03.28

  2009年度 谷口研究室年間活動報告書 Vol. 18
 2010年度谷口ゼミナール活動記録
  第10回環境啓発シンポジウム:プレゼンテーション「2010年度谷口ゼミナール活動報告」|
     2010.12.15

  甲南三学園プロジェクト学習成果発表会「甲南大学における環境教育の実践」|2011.02.05
  2010年度 谷口研究室年間活動報告書 Vol. 19
 2011年度谷口ゼミナール活動記録
  甲南三学園プロジェクト学習成果発表会「環境教育のまとめ〜楽しもう,
     米づくり 守ろう,住吉川の自然〜」
  2011年度 谷口研究室年間活動報告書 Vol. 20
 2012年度谷口ゼミナール活動記録
  甲南三学園プロジェクト学習成果発表会「体験学習から学ぶ身近な環境〜環境教育の展開〜」
  2012年度 谷口研究室年間活動報告書 Vol. 21
 2013年度谷口ゼミナール活動記録
  甲南三学園プロジェクト学習成果発表会「環境教育から学ぶ命の大切さ〜米づくりの体験を通じて〜」

卒業論文・修士論文 要旨 |大学院レポート


★甲南大学人間科学科パンフレット
グローバル=ローカルに環境保全のための活動
人間科学専攻(現代思想分野) 修士課程2年 田畑北斗
環境系のゼミ活動として、講義や研究発表だけでなく、環境教育野外施設での夏野菜・もち米作り、学内組織のパートナーシップによる「環境啓発シンポジウム」の開催、環境教育による幼稚園児・小学生・中学生・高校生への指導、国営明石海峡公園「あいな里山公園」(国土交通省)開園にむけてのボランティア活動、年1回のタイ、中国、マレーシア、カナダ各国の大学における研修・フィールドワーク、環境省・国土交通省の行政や県立「人と自然の博物館」等とのTV会議システムによる定期的な講義・情報交流を行なっている。これらの活動を通じて、グローバル=ローカルに環境保全や環境教育の推進・普及のために活動している
グローバル=ローカルに(環境保全のためのゼミ活動)
人間科学専攻(環境・芸術・思想分野)
修士課程2年 鳥居裕介
環境系のゼミ活動として、講義や研究発表だけでなく、環境教育野外施設(広野)での夏野菜・もち米作り、学生部、管財部、大学生協、造園会社、清掃業者などの学内組織と「環境啓発シンポジウム」の開催、環境教育による幼稚園児・小学生・中学生・高校生への指導、国営明石海峡公園「あいな里山公園」(国土交通省)開園にむけてのボランティア活動、タイ、マレーシア、中国など、各国の大学における研修・調査、日本環境教育学会、日本保健医療行動科学学会の大会運営、環境省や国土交通省とのTV会議システムによる講義・情報交流を行なっている。これらの活動を通じて、グローバル=ローカルに環境保全や環境教育の推進・普及のために活動している。

より総合的な環境教育の推進にむけて
人間科学科専攻(環境・芸術・思想分野) 修士課程1年 熊谷佑美
大学院では、講義や文献研究などの理論だけでなく、実践も経験し、総合的に研究テーマを深めることができます。環境教育野外施設(広野)では、環境教育による小学生・中学生・高校生の児童・生徒への一年を通じた野菜作りと田植えの指導を行い、「いのち」をテーマに地域に根ざしたローカルな活動を行なっています。国外の活動においては、マレーシア・マラヤ大学、タイ・プラナコン大学、中国・北京大学、カナダ・ヴィクトリア大学との研究教育活動をグローバルに行なっています。
現在、甲南大学と姉妹校であるマレーシア・マラヤ大学では、国連ユネスコクラブとの交流や先住民族(エンダウ・ロンピン国立公園)のジャクン族の人々におけるライフスタイルの継続調査をしています。このようにグローバル=ローカルな環境教育の原点を探るべく研究を進めています。
2003年度 卒業論文
2004年度 卒業論文  2004年度修士論文
2005年度 卒業論文  2005年度修士論文
2006年度 卒業論文  2006年度修士論文
2007年度 卒業論文
2008年度 卒業論文
2009年度 卒業論文
2010年度 卒業論文  2010年度修士論文
2011年度 卒業論文
2012年度 卒業論文  2012年度修士論文
2013年度 卒業論文

研修旅行・合宿 参加レポート

 (2006年度)自給自足体験合宿 学生レポート
 (2006年度)第70回ゼミナール海外研修旅行(タイ) 学生レポート
 (2007年度)第72回ゼミナール海外研修旅行(中国・北京) 報告レポート
 (2007年度)第73回ゼミナール研修合宿 報告レポート
 (2007年度)第74回ゼミナール研修合宿(自給自足生活の体験学習) 報告レポート
(2007年度)摂津祭|展示企画「キャンパスから始める環境啓発活動」実施報告レポート
 (2008年度)第78回ゼミナール海外研修旅行(タイ) 報告レポート
 (2008年度)第80回谷口ゼミナール海外研修旅行(台湾)報告レポート
 (2009年度)第86回谷口ゼミナール海外研修旅行(マレーシア)報告レポート
 (2010年度)第89回谷口ゼミナール海外研修旅行(マレーシア)報告レポート
 (2011年度)前期・環境教育フィールド活動(夏野菜づくり)体験レポート
 (2011年度)第91回谷口ゼミナール夏期研修合宿報告レポート

ゼミナール活動における受賞記録

 (2001年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン>
            「甲南大学における循環型コミュニティの創造」
 (2002年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン>
            「甲南大学における循環型社会の創造とパートナーシップ」
 (2003年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン>
            「甲南大学における"持続可能な"循環型コミュニティの創造
            −環境ボランティア活動−」
 (2003年度)震災の教訓を踏まえて これからの神戸の魅力づくりについて−学生からの提言募集−
            優秀賞   「自給自足生活の体験学習塾」設置の提言
 (2004年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン>
            「環境創造活動の推進と環境教育のモデルプログラム・教材の作成
            −伝統文化の継承,省エネルギー・省資源の推進,ボランティア,ネットワーク化の
            環境活動から−」
 (2005年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン>
            「環境啓発活動による環境意識の向上と循環型コミュニティの創造
            −ISO,環境ボランティア,環境創造,国際ネットワーク化を通じて−」
 (2006年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン・ディベロップメント>
            「持続可能な循環型キャンパスの実現を目指して
             −甲南人の環境意識の向上を通じて−」
 (2007年度)<甲南大学21クリエイティブ・プラン・ディベロップメント>
            「キャンパスから始める環境啓発活動
             −『いのち』の教育・クラブとのパートナーシップ・地域連携を通して−」
注)甲南21クリエイティブ・プランとは、学生自身の手によって学内・学外でのボランティア活動およびコミュニティ事業、ベンチャー企業などを企画、運営するプロジェクトのことです。これは、甲南大学生の活性化をはかるとともに、学生の社会参加、地域社会への貢献活動を促すことを目的としており、学内で広くプランを公募し審査の上採択されます。ディベロップメントプランは3年以上継続して申請、採択されており、活動実績もあり成熟しつつあるプランであるため、別枠で採択されます。

関連リソース



| 学生インタビュー’06